ななたかぶろぐ

夫婦生活のノンフィクション

全身麻酔の感覚を語りたい

こんにちは。たかです。

 

2021年7月、約30年間健康体で生きてきた僕は人生で初めて外科手術をすることになった。


病状とか、手術の経緯は一旦横に置いておくとして、人生ではじめて全身麻酔を体験することができたので、その感覚を忘れないためにブログに残しておく。

 

入院期間は3泊4日で、2日目の早朝に手術した。
手術後2日間が本格的な入院といった感じ。

 

手術前日

 

3泊4日入院なんて人生初めてだからちょっとワクワクしていたのを覚えている。
本読んだり、映画見たり、ネットサーフィンしたり、今は暇を潰す手段はたくさんあるから暇が怖くない。むしろ色々できて楽しみだと思っていた。

 

実際入院生活が始まると、常に寝たきりだということに気付いた。
もちろん手術前は元気なのでコンビニの買い出しとか、ワーキングスペースみたいなところにも行ったが、手術前検査もあって、病室にいることが多かった。

 

常に横になっていると、朝昼晩問わず睡魔が襲ってくる。
結果、思った以上に集中できなかった。病室は集中できるような仕組みが整っていないことに気付いて就寝した。

 

手術当日

手術前日の話は書く必要はなかった。本題はここからだった。


朝7:30開始の手術で、6:00に叩き起こされる。

手術後はお風呂に入れないので、朝にシャワーを浴びて手術着に着替える。

ここで急に緊張が走る。

 

手術室までは自分の足で歩いて行った。

ストレッチャーに運ばれて手術室に行くイメージがあったが、多分ほとんどの患者が歩いて向かうんだろうなと思った。

 

前日までは全身麻酔を体感できるというワクワクもあったが、当日は恐怖しかなかった。多分、大人じゃなかったら泣いてると思う。

 

 

半べそをかきながら手術台に昇った。最初に心拍数をはかるものを付けられた。

 

 

医者「心拍数たかっ(笑)緊張してますね(笑)」

僕「ハハッ・・・」

 

緊張をほぐす目的か?

全集中しているのにドクターが話しかけてきた。
こっちはもう目を覚まさないかもしれないんだぞ?

 

恐怖に押しつぶされそうになりながら全集中していると

 

「じゃあ、そろそろ麻酔入れていきますねー」

 

と麻酔師さんから軽めの一言があった。

 

ちなみに時間は結構たっぷりあって、もう麻酔!?みたいな感じではなかったが心の準備はできていなかった。

 

あまりの緊張に、

 

「緊張しすぎてちゃんと眠れるか不安です。今は全然眠くないです。」

 


「睡眠導入とは違うので大丈夫ですよ。ちゃんと麻酔効きます。」

 

確かに。

全身麻酔は睡眠とは違うんだ。考える間もなく酸素マスクを口に当てられる。

 

「じゃあ麻酔入れていくので、大きく深呼吸を続けてくださいね~」

 

「もしかしたらピリッとした感じがあるかもしれません」

 

ピリッとした感覚?

深呼吸してピリッとした感覚なんてわかるのか?味が付いてるのか?

そもそもピリッとした感覚ってもしかしたら痛いんじゃないのか?

そういう大事なことを直前に言わないでくれ!!

 


と思っていた矢先、

 

 

ピリッ!!!!!!

 

 

コーラやサイダーを飲んだあとの炭酸を感じるときのような、ピリッとした感覚が喉を通り過ぎる。絶対これだ。

こんなにわかりやすく感じられると思わなかった。

 

 

 

 

 

と思ったら手術が終わっていた。4時間経過していた。

 

 

あれだけ緊張していたのに、終わってみると一瞬の出来事だった。
パソコンを強制的にシャットダウンさせるようなイメージが一番近いと思う。

 

目覚めた直後はハイ状態になっていて、もう終わったんですか!?とか今何時ですか!?


って聞きまくってたらしい。ちなみにほとんど記憶にない。

そのあとは痛みも戻ってきて、熱も出るし、ずっと横になって寝ていた。

 

ただ、何もしていないのにお腹は減った。病院食が予想以上に美味しくて感動していた。

 

空腹は最高のスパイスだ。

 

 

手術後は本を読んだり、勉強したり、自発的なことができない。
そういう時はYoutubeにマンガに映画だ。


長期じゃない入院は息抜きタイムくらいに考えておいて、普段から自分がリラックスできるアイテムを集めていくことが重要だと感じた。